風変わり料理探検隊レポ No.1
Since 2003/1/22



   一段と寒さが増してきた今日この頃。
  皆様は風邪を引かれたりしていませんか? ワタシはもう既に引き終えたので
  も〜まんたいです。
   さて、今日のお話はちょっと変わった鍋料理を出してくれる店に突撃取材を
  してきましたので戦果の報告をさせて頂こうと思う。



   鍋料理。  日本古来からさまざまな鍋料理が食卓を飾ってきました。
  お相撲さんの食べるちゃんこ鍋やイノシシの入ったぼたん鍋、湯豆腐なんかも
  素晴らしい鍋料理ですね。 さて、そんな数多の鍋料理から今回選んだ
  ターゲット鍋は・・・・・・。


  
豆乳鍋(牛肉のしゃぶしゃぶ)である。


  これほど名前のインパクトの強い鍋はあまり聞かない。去年の暮れにTVで紹介
  していたのだが、見たとたんに魅了された。 
  ワタシは豆乳は好きだ。 毎朝飲んでも構わない。 最近はバナナ味やコーヒー味、
  バニラ味まであるみたいだが、そんなのは
邪道だ。 
  王道はプレーン豆乳で十分である。
プレーン豆乳万歳!

  まあ種類の話は別の機会にレポート3日分くらいで話すので
置いといて、
  さていざ豆乳鍋を突付きに行こうと思い、会社のメンバーを揃える段階になった所で
  思わぬトラブルが発生した。
  豆乳の好き嫌いがはっきりしすぎているのだ。
  どうやらこの鍋料理はかなりの確立で客を選ぶ。明らかに嫌そうな顔をする連中もいた。
  何だかんだと頑張って揃えた突撃メンバーは5人。
  当初は予定人数が少なすぎて、メンバーの1人から

  
メンバー(娯楽係)  「隊長! 今回は見送りでありますか!?」

  なんてことを言われたが、

  
ばるく (隊長)    「たかが豆ごときに背を向けられるか!」

  っつ〜わけで5人で決行。ただ、5人の中では生まれてこの方豆乳を
  飲んだことがないのが1人、 決行日の1ヶ月前に初めて豆乳を飲んだのが1人。
  正直不安であった。 もし口に合わなかった場合は残りの3人で5人前の鍋と
  戦わなければならない。 それはキツい。


   そして決戦当日。 予定時刻をやや過ぎた時間に店に到着した。
  無論道先案内のワタシによる集団迷子は予測済みである。
  店内に入ると、とても洒落た作りになっていた。 店のマスターが愛想よく
  出迎えてくれた。   ・・・・・・・そして暫くして。


 豆乳鍋の登場である!
 

(クリックで拡大)

  白い! ひたすら白い!!  まんま豆乳である。
  おお〜〜! という感嘆の声がメンバーからあがる。 即効で撮影に入る。(笑
  店の人の話によると、野菜を敷いてから牛肉を浸すようにするらしかった。
  それを聞いたメンバーの紅一点、

  
メンバー(娯楽係)  「なるほど〜。こうやってしゃぶるんですね〜♪」

  メンバー他4人(♂)  「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

  一瞬にして
いらん妄想をしたのはおそらくワタシだけじゃないハズ・・だと思う。
  何はともあれ、野菜をぶち込む。豆腐、しいたけ、キャベツ、えのき茸、春菊。
  入れ終わって鍋を覗き込むと、微妙な違和感を感じてしまう。


野菜が見にくい・・・・。

(クリックで拡大)

  そして暫し煮込む時間を待つ。 待ってる間に別のコース料理を頂く。
  このサイドメニューはとても美味かった。
  付ける出汁が判らずに間違えたモノもあったが。
  そして待つこと10分程。ついに鍋の下地が完成である。


さあ!しゃぶるぜ〜〜!!
(クリックで拡大)


  こぞってメンバーの面々が箸を付ける。ポン酢で頂くとの事である。

  
ばるく(隊長)     「 ・・・・・・・・・・・・・・・・・。 おお〜・・・。」

  
メンバー(輸送係 旧ザクマニア) 「 ・・・・・・・。 もぐもぐ・・・。むう〜〜・・。」

  ・・・
意外と普通であった。確かに豆乳の味はするのだが、
  ポン酢で中和されてしまっていた。
  ってかポン酢に漬けた途端、豆乳が肉から分離しとる。メンバー全員が以外そうな、
  残念そうな表情であった。  

  なんだ・・・・。ワタシの求めた豆乳鍋とはこの程度のものなのか・・・・。
  そう思いながら箸を伸ばしていたのだが・・・・・・・・・・・・・・・。


  
豆乳鍋は二の脚を持っていやがった!!


  <その2へ・・・・>





   ・・・・・・・ワタシの追い求めていた豆乳鍋とはこの程度のものだったのか。
   正直、あまりの普通さ加減に落胆していたのだが。

   ヤツ(豆乳鍋)は直線一気でその本性をあらわした!


   
メンバー (輸送係)
    「隊長!鍋の表面が固形化してきました!豆腐のようであります!」


   
メンバー (通信係)
    
「隊長! 大豆の匂いが強くなってきました! 」

   
メンバー (娯楽係)
   
「隊長! 肉のアクが表面の固形物と同化! 排除できません!」

   
メンバー (新米)
   「隊長! でも何故か美味さが出てきましたであります!」



   次々と報告される豆乳鍋の戦況。
   どうやら豆乳鍋とは、煮込んでナンボの鍋らしい。最初の頃とは香りも味も
   大違いである。


  前回のレポ写真とは全く違った見栄え。
  これが豆乳鍋の真の姿である。

  (クリックで拡大)


   もうここまで進化を遂げた豆乳鍋に、もはやアクを排除するのは断念。
   メンバーの1人なんか、表面の固形物を食べだす始末。
   (味の感想は聞けなかった・・・)
   だが、これぞまさにワタシが求めていた料理!これくらいクセがあれば
   わざわざ食べに来た甲斐があるもの。 やはり豆乳鍋はチョイスして大正解だ。
   ・・・と、感動しながら箸をすすめていたら、店のマスターがやってきた。


   マスター  「え〜、本日はご来店いただき、誠にありがとうございます!」

   
ばるく (隊長) 「いえいえ^^ こちらこそ良い料理を出して頂いて・・」

   マスター  「当店では、毎週金曜日の晩にはイベントがございまして。」

   
ばるく (隊長) 「あ、そうなんですか〜^^ 知りませんでした〜。
              (ん? 特別割引サービスでもしてくれるのか?)」


   マスター  「はい、マジシャンの方をお呼びしているんですよ!」

   
ばるく (隊長) 「・・・・( ;゚Д゚) はい?」



 有無を言わさずにマジシャンさん登場!
 名前は 『トーマス J』 さん。
 毎週金曜日の晩に来店されているようです。
 机の目の前で多彩なマジックを披露してくれます。


   このトーマス J さんの技、さすがマジシャンを名乗るだけあって
   全く見抜けないのだ。
   目の前数十センチの距離でマジックをしてもらってるのにも関わらず。

   ・・・・・何だろうか?  この敗北感は・・・?

   さて、我々がトーマス氏のマジックに見入ってる間にコースメニューは
   ラストの1品目が用意されていた。鍋料理の最後を飾るのは当然ながら、



  豆乳リゾットである。
  豆乳と白ご飯の雑炊である。


   ・・・・・ん? ちょっと待てよ? オレは確か乳製品と白ご飯の組み合わせで
   過去に酷い目に遭ってたんじゃなかったっけか?
   そうだ、中学時代に一度だけ弁当とコーヒー牛乳を一緒に食べて、
   エライ目に遭ったんだっけ・・・・・・・・・。!なんてこった。


   
今回のネタで1番の不安人員はワタシ自身だったじゃないか!


   なんて事をメンバーに話せるわけもなく、お椀に入れたリゾットがワタシの元にも
   まわってきた。 最後の最後でワタシが覚悟を決めなければならない状況に
   なるとは思わなかった。 顔面で笑いながらも目はリゾットから離れない・・。
   お手洗いの位置を目で確認した後、気合をいれて何気ない演技をしながら
   食ってみたのだが、  
これが何故か最強に美味い!

   何故だ!? 豆乳と白ご飯だぞ!? 
   もう頭の中は色んな料理マンガの名台詞が次々と浮かんでくる。
   
もう最高。
   最後はネットで落としたクーポン券を使ってデザートを頂いたが、これも
   日替わりデザートで中々良い味であった。

   今回の『豆乳鍋攻略作戦』は無事に終了。 感想としては一言だけ。

   
豆乳鍋万歳!!

   である。 今回のスコアは下記のとおりだ。


 
  寸評      各項目基本5段階評価
 店名(URL):  モルト屋本店
 お題:  豆乳鍋
 美味さ:  ★★★★
 価格(安さ):  ★★★
 店の雰囲気:  ★★★
 色白さ:  ★★★★★
 衝撃度:  ★★★★★〜★★

   以上で『豆乳鍋攻略作戦』の戦果の報告である。 (笑